2013年12月27日

ACCOR FL Auto BrekeFluid DOT4

 前回、KENNOL BrakeFluidDOT5.1の事を書きました。ACCORにブレーキフルードDOT4がありますので、今回はこちらの方を書くことにします。
 アドレスV100に入れてみました。アドレスはブレーキに不満はありませんでしたし、R100RSやデリカーゴのブレーキフルード交換時におすそ分けで交換していました。なのでそこそこのフルードを入れていました。感じとしては『少しリニアになったかなぁ』という程度で、大きな変化はありませんでした。けれど、やっぱり少しリニアになったかなぁ。KENNOLのブレーキフルードが衝撃的だったので、あまり感じなかったのかも・・・。

 ACCORの価格リストにあったので、てっきりACCORブランドだと思っておりましたが、実はFL Autoブランドでした。たくさんブランドを扱ってもどうかと思いますので、FL Autoブランドは扱わないつもりでしたが・・・後の祭り。でも使ってみたら、価格を含めて使いやすいと思います。これはこれで、良いか。

 KENNOL BrakeFluidDOT5.1を使って、それを文字にしたりしていると、思うことが出てきました。技術者・識者、あるいはメーカーが発表していることでは無いし(もしかしたらどこかに書かれているかもしれませんが)、間違えているかもしれません。けれど、ブログだったら思ったことを書いても支障はないかなぁという事で始めましたので、後日、恐れずに書いてみたいと思います。

 商品説明をアップし忘れていましたので、アップしました。
posted by カモちゃん at 03:35| Comment(0) | KENNOL製品

2013年12月22日

KENNOL Brake Fluid DOT5.1

またしてもR100RSです。

 R100RSって、ゴリラのようにパワフルな外国人向けにつくられたのでしょうけれど、とても重いところがいくつもあります。その中の一つがフロントブレーキです。自分は根性無しの力なしなので、R100RSは普通に止められません。雨が降って下り坂だと制動距離が伸びる伸びる。スピードは出ていなくても心臓が飛び出そうになる事もしばしばでした。
 遥か昔の事ですが、いろいろ調べていたらマスターシリンダーのサイズが1mm刻みに数種類売られていることが判明しました。付いているマスターが15mmなので、12mmに変更してみました。力なしの自分でも普通に止めることができるようになると同時にスポンジーになりました。ブレーキレバーに指二本掛けだと薬指がレバーに挟まれます。ブレーキのラインをメッシュに変えても若干良くなったかなぁという程度。マスターにブリーザーをつけ、ハンドルを外してブリーザーが上になるようにしてエアを抜くようにしたり、キャリパーを外してキャリパーのエアが抜けやすい位置にしてエア抜きしたりしました。けれどスポンジー感は気持ち良くなったかどうかという程度でした。とても精神衛生上宜しくないけれど、取り敢えず思い通りに止まりますし、マスターを小さくしたので仕方ないと諦めました。
 自分が20代の頃ってDOT4は競技用で吸湿性が高く3ヶ月毎に交換だったと思います。DOT4を使うようになったのはランタボ(A175A)で山に遊びに行って休憩したときブレーキが赤くなっていました。真っ暗闇の中でとても綺麗。タバコに火を着けたりして一服して出発しようとしたらブレーキがスコスコ。ブレーキが冷えて踏みしろが出たから帰ってくることができましたが。クールダウンしてから休憩すれば良いのに、お馬鹿丸出しとなってしまいました。あの頃はあの頃で一生懸命走っていたのですが、下手糞すぎてブレーキ踏みまくりだったのでしょうね。ついでにブレーキ絡みのバカ話。始めてバイク(YAMAHA GX250SP)のブレーキパッドを交換したときの事。前後交換一緒にしたんでしょうねぇ。それで試し走り。家の前が少し下り坂ですぐに十字路。で、停まろうとしたらスコッ。パニックになって何もできずにゆるゆると十字路を通過してしまいました。よく「そういう時はこうすれば良い、ああすれば良い」って話になりますが、パニックに陥ったら出来ることは限られてしまいます。馬鹿げた事故のニュースを聞いても、自分のパニックに陥って何も出来なかった記憶が鮮明に残っていて、笑えないです。どうやってブレーキに触れずに跨ったのか、エンジンをかけたのか・・・、記憶にありません。何れにしてもブレーキ整備をしたら、とにかくブレーキを数回操作して引きしろを出して下さいませ。
と、思い切り脱線しましたが、こんなブレーキ絡みの怖さがトラウマのようにあるので頻繁に交換する習性となってしまいました。AMSOILのブレーキフルードは輸入できなくなった頃販売開始したので使った事がありません。それで様々のメーカーのフルードを使いました。ブレーキの引きしろやフィーリングは変化ありませんでしたので、フルードの選択基準もドライ沸点・ウェット沸点くらいでした。

 KENNOL ブレーキフルードDOT5.1はDOT5.1の規格を満たしているに過ぎないようです。しかし、ル・マン24時間自動車レースなどの耐久レースでも使われているとの事なので試しに発注しました。
 KENNOLのブレーキフルードが入荷したので、早速入れ替えたところ、レバーの引きしろが減ってスポンジー感が無くなりました。キャリパー側、マスター側からエアは出てこなかったと思います。知らない間に出たのかもしれませんね。リアも入れ替えたら踏みしろが減りました。
 レバーの引きしろ、ペダルの踏みしろは乗車した状態で確認しなければ分からない程度ですが、ブレーキレバー強く引いても指との隙間が3〜5mmの余裕が生まれましたし、リアブレーキもキャブレターに小腿が当たらなくなりました。精神衛生上大変喜ばしい結果となりました。ブレーキのフィーリングも遊び・キャリパーピストンの移動・パットとディスク密着・そこからというのが感じられるようになったと思います。ただ、交換前の感覚でレバーを引くとブレーキの効き始めるポイントが違い、ダイレクトな感じで予想よりブレーキが効いてしまいます。ちょっと慣れが必要でした。リアブレーキはポイントが違っても驚く事はありませんでしたが。

 さて、屁理屈屋の自分としては理屈をこねなければ気持ちが悪いです。
 液体を圧縮しても体積はブレーキフィーリングに影響するほど小さくならないと思います。ブレーキフルード同士の比較なら尚更ではないでしょうか。注射器で実験したいと思いましたが、ウチにある注射器はガラス製で直径2cmくらいあります。6kgでピストンを押しても2kg/cm2に満たないでしょう。6kgでピストンを押すにしても口が割れてしまうと思います。注射器、高いしねぇ。実車でテストも考えましたが、エア噛みの影響があるので難しいです。って、そもそも実車で大きな違いがあったので、これを書いているのでした。このような現象があるかも知れないという事で保留とします。
 もう一つの理屈はエアの混入。昔、修理屋さんで働いていた頃、エアの抜けやすいもの、抜けにくいものがありました。それぞれのブレーキシステムによってエア抜きのしやすさは異なるのでしょう。R100RSは抜けにくい部類とすると、15mmマスターの時はエアが残っていても不具合は感じられなくても12mmにして同じ量の空気が残っていれば、とてもスポンジーになってしまいます。KENNOLのブレーキフルードは「流動性が高くABSに最適」みたいな事が書かれています。流動性の高さからエアが抜けやすいのかも知れません。これが一番信憑性が高いかなぁ。

 流動性についても感じることがあります。先にリニアに伝わるような事を書きました。、極端ですがワイヤー式のブレーキで例えると分かり易いかと思います。ウチのスズキ アドレスV100の後ろはワイヤーです。ウチに来てからはメンドーで整備をサボっていたらリアブレーキワイヤーが油切れになってしまいました。ブレーキレバーを離すときグニュ〜〜〜と戻ります。ワイヤーに注油して軽く動くときは、遊びをたぐって、シューが広がってドラムにあたって、そこからブレーキが効きだすというのを感じられます。ワイヤが渋くなってくるとこれらの事が感じられなくなってしまいます。ワイヤーの例えは本当に極端ですが、流動性高さってこんな事かもしれませんね。自分の感覚ですとブレーキのリニアさは流動性のように思いますが、エアが抜けた事によって感じられるものかも知れません。

 という訳で
 バイクは倍力装置がついていない分、ダイレクトでフルード交換による変化がわかりやすいと思います。自分のバイクだけだと心もとないので、試していただければありがたいです。
 ABS付きの二輪や四輪は、ABS機構が付くだけ複雑になります。エアも抜けにくい方向になるかなぁと思ったり。であればエアの抜けやすいフルードは有用だと思います。ABSの作動は超ハイスピードポンピングブレーキのような感じ。流動性の高さは有用でしょう。
 倍力装置付きの車(ほとんどがそうですが)では、ダイレクト感が少ないので、違いが分かるかなぁと思ったのですが、やはり違いがあるとのお話を伺いました。

 ウチのデリカーゴにもと思ったけれど、荷物を積んでいるかワン公を積んでいるので、常に雪道を走るような感じです。ブレーキフルードを変えてもどうかなぁ・・・と。車は重いし、寒いし・・・でテンションが上がらなかったけれど、もしかしたら何か違いがあるかも知れませんね。正月にでも交換してみようかしらん。
posted by カモちゃん at 12:50| Comment(0) | KENNOL製品

2013年12月17日

フォークオイル絡み、Fフォーク&フレーム

KENNOLフォークオイルを使った感じを書くにしても、R100RSは2つの問題を抱えていたので、この点も含めなければなりません。
ただ、不具合は解消しても、因果関係が分からず、自分自身納得できないことばかりです。なので、与太話し程度にお願いします。

ハンドルのブレ。
 最も大きな問題はハンドルのブレでした。始めて発生した時は家からバス通りに出て少し加速したときに、30km位でハンドルが激しくブレだしました。対向車や後続車も止まったので、かなりのものだったと思います。歩くスピードになっても激しいブレは収まらず、停車してひと呼吸おいてからブレが止まったように感じました。ハンドルを左右にククッと切ってやれば、簡単に再現できることが分かりました。
 考えられる全ての点検をしましたが、改善はありませんでした。ホイールバランスを取り直しましたし、ホイールバランサーに載せた状態でホイールを可能な限り早く回転させてみましたが(手で回しているだけなので、大した回転数にはなりえませんが)振れは確認できませんでした。回転するタイヤを横から突っついても安定して回っていました。バイクは停止状態でもハンドルを左右に振るとタイヤが一瞬遅れて動く感じで、あのブレと似た感触が伝わります。
 ブレを発生源はタイヤだと思いますがバランサーでチェックしても不具合は感じませんでしたので、タイヤ・ホイールのブレは僅かだと思いました。しかし、あれだけ激しくブレるのですから、フォークやフレームが増幅していると思います。普通に走っていても路面によってブレるような力が加わると思います。フォークやフレームに何らかの不具合があってブレを増幅させるのであれば、タイヤを交換しても激しくブレるかも知れません。ブレる状態で増幅の原因を調べたくタイヤ交換をしないで粘ることにしました。
 粘るにしてもこんなにブレるのは危険極まりないので乗ることができません。ステアリングダンパーだけで抑えるとフレームまでブレて振り落とされそうになってしまいます。ステムベアリングを締め上げればブレは減少するようなので、かなり締め上げました。なぜステムベアリングを締め上げると振れが抑えられる方向になるのか、今でも不明です。更にステアリングダンパーを強くすれば、取り敢えずブレは抑えることができました。しかしこの状態は直進でゆっくり蛇行してしまいます。右に左にとちょこまか曲がるところでは思うように曲がってくれません。本当に騙しだましでした。
 フォークやフレームがブレの増幅装置になっていると思うので、中古のフォークを買って付け替えてもダメでした。フォークスタビライザーを付けてもダメでした。フレームも『なんで繋がっていないんだろう」という所がありますので、ここを繋げてみました。これはかなり効果がありましたが、解決になりませんでした。
フレーム.jpg
これドナー車のフレームです。
 アイディアが浮かんだら試してみるの繰り返し。フォークオイルも交換調整を繰り返しましたし、ノーズダイブの問題から0W30のエンジンオイルにしたりしましたが、いずれもハンドルのブレに影響は及ぼしませんでした。
 KENNOLのフォークオイルを輸入したので、交換してみると少し振れが収まりました。気のせい?プラシーボ? 試しにAMSOILの#10に戻すとブレやすくなりました。フォークオイルの銘柄とハンドルのブレはあまり関係ないと思うのですが、どうなんでしょう? テストだとできるだけ全量交換したいところです。バラすのも良いけれど状態が変わる可能性があるので、一回目の交換を洗いとして100km位走ってから二回目の交換で状態で観察する方法にしました。これ、手間なんですよねぇ。もっともっと試してみたいのですが、億劫です。
 走っていればタイヤは摩耗します。仕方ないのでBSのBT45VからDLのF11(ゴールドシール)にしました。そしたら嘘のようにブレは無くなりました。原因はタイヤと確定されましたが、あそこまでブレる原因は闇の中に・・・。
タイヤ.jpg
ビンボなのでF11にしました。R100RSは'81。GSX750E3が売られていた頃。E3のフロントはF11だったと思います。年代が合っていて良いかも〜ってな具合。タイヤが到着したとき、カッコ悪い〜〜と思ったけれど、付けてみると昭和の香りで良いと思いました。性能的にも自分ごときなら十分以上の感触。ただ、パターンからだと思いますが気にならない程度の微細な振動があります。

ノーズダイブ。
 自分の身長は160cmちょいでちびっこ。おまけに足が短いです。R100RSだと、つま先立ちになってしまいます。
 以前は普通で、ハンドルの振れであれこれ弄っている頃からだったと思います。ゆっくり停車する時も足をついてから数センチ後ろに移動する感じがしました。普通に停止直前にフロントブレーキをリリースしているのですが・・・おかしいです。リアだけで止まっても、後ろに移動する感じがしました。この現象はFフォークが伸びたという感覚は全くありません。つま先立ちでやっとなので、怖くて仕方ありません。二人乗りの時は重くなるので尚更です。停車して隣の車にガシャンでは洒落になりません。
 もう一つは転ぶ心配はありませんが、住宅地の小さな十字路を曲がる時もノーズダイブしすぎて曲がりにくいし切り込みもかなり強くなっているようです。ようるするにダンパーが抜けたのか・・・。
 フォークオイルの交換、油面調整はハンドルのブレから頻繁に実施しているので、取り敢えずフォークのピストンリングを交換しましたが変化なし。R100RSのFフォークは伸び側で減衰力が発生するタイプだと思います。戻りのスピードが遅いのが原因かと考え、それまでのAMSOIL#10から#5にしてみましたが解決になりませんでした。油面もいろいろと試してみましたし、フォークスプリングもヘタっているでしょうから、スペーサーを試してみたりしたのですけれど効果なしです。
 縮み側でも多少なりとも減衰力があると思いますので、重めのオイルを試してみました。と言っても「10より重いフォークオイル」がありませんので、ACCORのエンジンオイル0W-30を試しました。これはかなり良くなりましたので大喜びしました。5W30だったらもっと良くなるかなぁと思いましたが、サスペンションオイルはサスペンションに最適化されていると思います。フォークオイルの守備範囲に入るようにオリフィスを塞いだほうが良いかなぁと考えていました。
 KENNOLのフォークオイルを輸入したので試すことに。KENNOLは15W20があるので、これを試してみようかとも思いましたが、AMSOILの#10を使い続けていたので、KENNOLの10Wを試してみました。すると停車時に後ろに移動するのが無くなりました。10Wで不足はありませんでしたが、減衰不足で悩み続けたので、15W20を試しました。少し硬いかなぁという感じ。本来、R100は#5あたりが推奨のようですので、5Wも試しました。これもハンドルのブレも少し抑えら、気になるノーズダイブも停車時のバックもしません。ジジィになってしまった為か乗り心地重視になっていまして、これくらいの方が良さそうです。
 でも、二人乗りしたらスピードがスピードだった事もありますが、少しフワついた感じがしました。やっぱり5Wと10Wを混ぜて7.5Wくらいにするか、10Wにするか思案中です。

 R100RSを買ってすぐにフォークオイルもAMSOIL #10に入れ替えましたし、それによって不具合は感じませんでした。それがハンドルのブレが出だしてからフロントサスペンションに違和感が出てきてしまいました。ハンドルのブレとフロントサスの違和感、無関係では無いにしても、そこまで密接だとは思えません。それにフォークオイルの銘柄でそこまでどうのって事もありえないと思います。停車時のバックだって奇天烈な話だと思います。自分が納得できていないことを書くのは避けたいところですし、自分の無能ぶりを曝け出す事になってしまいます。けれど良いと思ったら良いと書くべきですし商売ですから尚更です。ブログを始めた動機の一つに気楽に与太話でも書けるかなぁというのがありましたので書きましたが・・・恥ずかしいです。、
 ACCOR・KENNOLって不可解な部分が結構あります。フォークオイルのように良い意味で不可解なので良いのですが、書く者にとって何だかカルト宗教みたいで厄介です。
posted by カモちゃん at 05:36| Comment(0) | R100RS