2013年11月16日

AMSOIL PowerFoam

 AMSOILのパワーフォーム(APF-SC)はキャブクリーナーとして、エンジンの外側の油と埃の汚れ取りとして使いやすくて個人的には気に入っているのですが、在庫がたくさんありまして・・・。まぁ、ちょっと紹介でもしてみましょうかという事で、記事を書いてみることにしました。AMSOILを輸入することができなくなったので、ちょっと癪ですけれどねぇ。

 パワーフォームはエンジンコンディショナーとしても使えるという話をお客さんから聞いていましたし、Youtubeでもそのような使い方をしている動画がアップされています。つまりキャブ・インジェクションを問わずエアクリーナーを外してエンジンをかけて、吸入口からパワーフォームを噴射してインテイク関係の汚れを除去するというものです。記憶が定かではありませんが大昔、修理屋さんにいた頃、数回エンジンコンディショナーを使った事がありました。ニッサンのエンジンコンディショナーで、能書きには燃焼室もきれいにするというようなことが書かれていたと思います。効果のほどは・・・少し良くなったかどうかどうか・・・といった感じでした。

 AMSOIL PowerFoamにはエンジンコンディショナーとしての使い方は書かれていませんので、推奨できませんが・・・。燃焼室内のカーボン除去は分かりませんが、インテイク関係の汚れの除去という点ではキャブクリーナーの能力から期待できます。

 で、無責任モードという事で。

 自分のバイク('81 BMW R100RS)がアクセルを開けるとカナカナと鳴くようになってしまいました。可愛いノッキングですね。2〜3万キロ前に釜掃除しましたが、ステムシールは付いていませんし、バルブにガタが出ていますので、オイル下がりが激しいのでカーボンが溜まってしまったのでしょう。釜掃除しなければと思ったけれど、ガスケットの在庫がありませんし、ビンボですし・・・。そうだ、パワーフォームが捨てるほどあるじゃんか! という事でパワーフォームで処理することにしました。
 普通にエンジンコンディショナーの方法だと臭い煙モクモクになります。近所に民家がありますし、お隣さんはラーメン屋さんですし・・・気が引けます。それにエンジンコンディショナー方式は燃焼室内の掃除については効果があるか疑問です。(今思えば、実験してみれば良かった。) 水平対向なので燃焼室に入れた液体をチューブで吸い出しやすいだろう、燃焼室からクランクケースへの侵入も少ないだろう、という事でプラグ穴から直接注入方式にしました。

 実施したのは11月8日。パワーフォームの使用量を抑えるため、回収の手間を減らすために上死点にして注入。泡だけれどプラグ穴一杯にしました。考えてみたら必ずいくつかのバルブは閉じているわけでして・・・。バルブとバルブシートのあたり幅も1mmオーバーでカーボンの噛み込みの可能性も大です。それでクランクを回すことにしました。5速に入れてホイールをゆっくり回したのですが、プラグ孔からドピュっと2〜3mも飛び出しました。そばのバイクや車に被害が・・・って、ウチのだからイイですけれど要注意です。パワーフォームを時々追加投入しながら2〜3時間してチューブをプラグホールから差込み吸い出しました。汚れた液とカーボンの小さな塊が出てきました。燃焼室の液を十分に取らなければプラグが濡れてエンジンがかかりません。しつこく吸い出してプラグをつけたら、あっさり始動しました。煙もほとんど吹きませんでした。

11/10、D1がお台場で行われるし、FMXも来るという事で、お台場へ。普段から気持ちよく走るのに更に調子よく走る・・・。3歩歩くと忘れる自分はお掃除したのを忘れていましたが、しばらくして思い出しました。それにアクセルを大きく開けてもカナカナと鳴かなくなりました。振動も減りました。腰上OHと比べれば効果は薄いですが、かなり効果があると思います。となると、もっとキッチリやったらどうなるのだろう・・・と思ってしまいます。

それで14日。前回、容易にエンジン始動できたので調子に乗って大胆にシリンダー注入。P1020678.JPGP1020682.JPG更にキャブとエアクリ間のパイプも外してキャブ側からも噴射しました。クランクを回して、再度注入。これを何回か繰り返してからプラグをつけて1日放置しました。
そして15日、燃焼室のパワーフォームを回収。結構カーボンの塊が出てきました。一週間前にやったのに。プラグホールのネジ部分にもカーボンの塊が見られたので、どうせならとパワーフォームをネジ部に吹き付けながら再注入。そしてしつこく回収。プラグをセットしてエンジンの始動を試みるもエンジン始動できません。プラグを外すと案の定濡れていました。更にカーボンの塊がプラグにたくさん付いていました。これはクランクを回すことで燃焼室内でパワーフォームが暴れた為にカーボンが剥離したのだと思います。加圧・減圧を繰り返した事も影響したのかもしれません。そこでウォーターハンマーにならないように(気体に比べ液体は圧縮できない)パワーフォームを注入してプラグで栓をしてセルを回してから燃焼室のパワーフォームを回収。この方法、カーボンの細かな塊がたくさん取れます。P1020684.JPG毎回取れるけれどキリがありません。バッテリー・スターターの負担もあるので、数回でやめました。
 今回はキャブを含めインテイク側にもかなりパワーフォームを吹いているので、予想通りなかなか始動しませんでした。何とか始動できたら煙モクモクです。EXマニにかなりの量のパワーフォームが回ったのでそれが燃えたのでしょう。雨が降ってきましたが、居たたまれず煙が収まるまで近所を徘徊しました。調子はもう少し走らないと分からないですね。

 クランクケースにどれほどの量のパワーフォームが侵入したか分からりませんが、これはオイル交換で対処できます。ピストンが垂直に上下する普通のエンジンでもオイル交換すれば大丈夫なような気も・・・。一番の問題は燃焼室に注入したパワーフォームの回収です。これがしっかりできるなら普通のエンジンでもと、これを書いていて思いました。ウチのデリカーゴも右か左を思い切り持ち上げてやれば、シリンダーも斜めになって、エンジン始動可能まで回収できるかもしれません。十分回収できなかったら・・・ガソリンを投入して回収すれば残ったパワーフォームの量が減って、ガソリンが気化するのを待てば始動可能になるかも・・・。
 でも、デリカーゴは16万キロ以上走っているけれど、可愛いノッキングもしていません・・・。そんなにカーボンは溜まっていないと思います。であれば燃焼室内を掃除しても体感できる効果は望めません。エアフロなどインテイク関係のお掃除だったら、何かしらの効果があるかもしれません。取り敢えずエンジンコンディショナーの使い方で試してみようかなぁ。

つくづくバイクでもエンジンコンディショナーの使い方を試してみれば良かった・・・。
posted by カモちゃん at 04:36| Comment(2) | AMSOIL
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: