BMWやMOTO GUZZIなど一部のバイク用ミッションオイルネタですみません。
BMW R100RSはミッション別体、乾式単板クラッチです。四輪のFRレイアウトと全く一緒です。それで四輪のミッション用EasyShif(75W-90)を使っていました。AMSOILのSVO(75W-140)と比べて低温から高温までのシフト・フィーリング、ミッションの雑音など同等以上の物です。
KENNOLにはMotoGear(75W-90)があります。これはクラッチを含まない別体ミッション用のギアオイルです。このようなギアオイル、正直聞いたことがありません。本社の担当のオバさんに問い合せましたが、あまりにも馬鹿らしく、ACCOR Lubrifiants社の名誉にも関わるので割愛しますが、なんの情報も得ることができませんでした。四輪ミッション用のEasyShiftはシンクロメッシュ用、MotoGearはドッグクラッチ用ではないかと勝手に予想しました。
使ってみなければ分からないので、取り敢えず1ケースだけ仕入れてみました。
EasyShiftから入れ替えてみると、何ともシフトが渋い。ある程度距離を走れば馴染むかと頑張って走りましたが、それでも渋い。皆さんに紹介できるモノでは無いように思いました。商売なのでダメのレッテルを貼るのもよく検証してからにしたいので、中間報告でも時間が掛かってしまいました。
AMSOIL時代にモトクロスのサポートでKAWASAKI KE450FでニューテックからAMSOIL MCFに入れ替えたらクラッチが滑ったとの話がありました。この時はテストで多めに渡していましたので、もう一度交換してみたら、クラッチの滑りは無くなりました。
個々のオイルの本来の姿は、100%排出は不可能なので少なくても2回目以降でなければ分かりません。
分かっていますが、EasyShiftもMotoGearも同じKENNOLです。EasyShiftとMotoGearが喧嘩するとは一つも考えませんでした。
再度MotoGearを入れたのは純粋に在庫処分です。けれど、どうでしょう! ギアの入りが別物です。スコスコを通り超えている感じです。好みの分かれる所かも知れませんが、抵抗感がまるでありません。シフトの位置決めをするスプリングを強化してシフト感を出すべきなのか。それとも長年固めのシフトで慣れてしまっていて、MotoGearのシフトフィーリングになれれば、シフトの感触を感じるようになるのか、考えてしまします。リフレッシュされたミッションであれば、もっと明確なものが見えてくると思いますが・・・。
しかし問題も少しあります。希にシフトが渋いことが発生します。これが再現性が無く原因が分かりません・・・。温度に因るものかと思ったりしても、温まる前でも発生したり・・・。ミッションOHしなければならないのかと思ったけれど、部品代の他、特殊工具や治具を作成と、お金が掛かってしまいます。ミッションが3機あるので特工や治具は悪い話ではありませんが。
けれど、一つ試してみたい事が見つかりました。ウチの前は(バイクを弄るところ)は若干傾斜しています。バイクはセンタースタンドを掛けると前が浮きます。合わせるとかなり後ろ下がりです。スマホの角度を図るアプリで計測すると10°位? 嘘か本当か分かりませんが。元々おんぼろミッションですので、AMSOILの時代から何度か右シリンダーに馬を掛けて右に少し寝かせミッションオイルを多めに注入しました。ほとんど変化がありませんでしたので、後ろ下がりのまま普通に交換するようになりました。MotoGearでも多めに注入したら、どうなるか試してみることにしました。
ミッションが温まるまでカラカラ・シャラシャラとかなりうるさかったミッション(クラッチを切れば音は消える)がすっかり消えました。まだ100km程しか走っていませんが、シフトの渋さは一度も出ていません。
この状態である程度走る事ができたら・・・恐ろしい。もっと走ってみます。
2023年03月31日
KENNOL MotoGear
posted by カモちゃん at 09:33| Comment(0)
| KENNOL製品
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